2008年05月
2008年05月11日
仙南・仙塩広域水道漏水事故その4 終息宣言
4月30日に発生した県の広域水道の漏水事故。名取市では、昨夜、5月10日午後10時から早朝6時まで掛かって行われた洗管作業が無事終了し、5月11日午前7時にサンプル採取したすべてのポイントで、濁りのないことを確認いたしました。
昨夜午後10時からの洗管作業の様子です。
岩沢水系の貯水槽からくる本管の止水弁です。
貯水槽から流れる600mmの本管のバルブです。
これを静かに、そっと開けていきます。
空だった下流側に、音を立てて水が流れ込んでいきます。
下流側では、各ポイント毎に、消火栓や泥吐き管から排水し、濁り水を流し出していきます。
水圧や、流量を見ながら排水を続けます。
流れ込んでくる水質をチェックしています。
ご覧の通り、雨の中での作業でした。
一時は、このような状態でした。
30人以上のベテラン職員が総出で、岩沢水系の本管に張り付き、朝の6時まで、35ヶ所のポイントで洗管作業をおこないました。
特に、4日間操業を休止してご協力頂いたサッポロビール仙台工場さんへ入る管路は、念を入れて洗管しました。もちろん、他の管路も充分にチェックしました。
広報の担当者は今朝7時から、影響を受けていた地区への広報車での広報活動を行い、全面復旧をお伝えいたしました。
事故対策本部では、午前10時から9回目の対策本部会議を開催し、各担当からの報告を受けたうえ、今後の残務整理については、水道事業所があたることを確認し、対策本部を解散いたしました。
今回は、県の企業局が管理する広域水道の事故でしたが、市民の方々の生活に直結することでしたので、名取市としても総力を挙げて対応に当たってまいりました。ご協力いただきました、地元水道事業に関わる事業所の皆さん、自衛隊の皆さん、そして、県内外から駆けつけて頂きました各自治体の皆さん、そして何とありがたかったことか、10トン以上の大型タンクローリーを手配して頂きました宮城乳運さん、東北森永乳業(旧宮酪乳業)さん、工場を止めてまで節水にご協力頂きましたサッポロビール仙台工場さん、そしてボランティアで広報活動に当たって頂きました市民の皆さん。給水活動にご協力を頂いた皆さん、節水にご協力頂きました多くの市民の皆さん、その他にも、多くの方々のご協力をいただきました。
改めて、心から感謝申し上げます。
今回の事故対応に関しましては、いろいろな反省点もあります。
ご意見を頂きながら、総括して参りたいと存じます。
無事、終息宣言が出せることに感謝いたします。ありがとうございました。
なお、今回は、取りあえずの終息です。実は、もともと岩沢水系だったりんくうタウンや下増田地区を、今回のトラブル回避のために樽水水系に切り替えております。仙台バイパス以東についても、岩沢水系に戻さなければならないのですが、新たな洗管作業に職員の体力がついていけません。また、それ以外に事務上の課題もありますので、後日改めて、水系切り替えの作業を行う予定となっております。
また、一部で濁り水等が残る可能性がありますが、端末に残った濁りですので、蛇口から少し流して頂けば、濁りは消えるはずです。
2008年05月10日
仙南・仙塩広域水道漏水事故その3 補修完了
あともう少しで、事故の原因箇所にたどり着きます。
本格的な掘削作業は、このような腕の長ーいバックホーで行います。
機械を操作するオペレーターからは、掘削位置が見えません。
腕の後にいる気のあった現場監督の手先のサインでバックホーを操作しています。
アームの後側の立てた親指が見えますか?
私たちの生活は、このような職人さんに支えられてなりたっているのですね。
あと、もう少しです。
5月9日、夕刻。故障箇所の可とう継ぎ手(地下の地盤が多少動いても、ずれを吸収してくれる管)を取り外して、本管からの取り出し部分を蓋でふさぎました。
地下6mにある900mmの本管はこの画面下を横に通っています。
そこから上に出た枝管が右に曲がり排水バルブに繋がっていました。画面中央左から右に繋がっていた可とう継ぎ手は既に撤去されております。
これで、漏水の心配はなくなりました。
これまであった泥吐き装置は廃止となります。
ふだんは中央に見えるコンクリート塔の上のマンホールが、農道の表面に出ているだけでした。
今は、その中にあった地下の構造が見えています。
本管は画面右側を上から下に流れています。
左側に出た枝管が上の泥吐きバルブがあるコンクリート塔に向かって繋がっていました。
補修工事が終わり、5月9日午後5時40分に止めてあった仙南地域への送水バルブを開けて送水を再開しました。
ただ、本管は900mmもあるので管そのものに水が満ちるのに相当な時間がかかります。
この水が、名取市の岩沢貯水槽に届いたのが今日、5月10日の午前7時58分。ここから名取市内に送水するためには、貯水槽に最低でも半分以上水を貯めなければなりません。
また、水系の切り替えや水圧の変化に対応するための洗管作業が必要です。
これは、日常生活に支障がないように、夜間の作業、午後10時から朝までの作業になります。
ですから、完全復旧の確認が出来るのは、明5月11日の朝7時ごろと見ています。
トラブルや、濁り水が出なければ、ここで一旦の終息宣言が出せます。
それまでは万一に備え、災害弱者の方々へ、飲料水の配付を続けております。
これは、携帯用6リットル入りの非常用飲料水袋です。
福島市さんから頂戴いたしました。
水圧低下、もしくは断水が心配される地区にこれから配付に回ります。
また、今日も、大口需要者へはタンク車での配水を行い、一般家庭の水が止まらないように努めてまいります。
今日は土曜日ですが、県内の各自治体の皆さま、自衛隊さん、宮城乳運さん、そして水道指定店会のみなさんに引き続き応援を頂いております。本当にありがとうございます。
どうか、もう少しの辛抱です。よろしく、お願いいたします。
2008年05月09日
仙南・仙塩広域水道漏水事故その2
鋼矢板で囲った中は深さ3mほど掘削されていますが、これ以上掘るのは危険なので、一旦ストップ。
周辺のゆるんだ地盤を固めるため、地下14mにセメントミルクを注入しています。
地下の部分にこのセメントが行き渡ると地盤が固まりますが、地下に行き渡らずに多くが地上に吹き出しています。
難工事です。
もう一方の北側では、2台の黄色い機械で速硬性の薬剤を注入し地盤を固めています。
いずれも、7m以上掘削して安全に補修作業を行うために欠かせない準備です。
この写真を撮ったのは午後3時半ごろですが、夕方には強度が確保され、掘削作業に入りました。復旧まで、昼夜わかたず徹夜で作業を進めるということです。
一方、5月8日午前9時から、日本水道協会経由で周辺各自治体から駆けつけて頂いた応援部隊の打合会を開催しました。
福島県から、福島市2台、相馬市、いわき市4台、会津若松市、郡山市2台
山形県から、新庄市、酒田市、山形市2台、米沢市、南陽市、姉妹都市の上山市、鶴岡市
県内から、仙台市5台、大崎市2台、涌谷町、栗原市2台、加美町、美里町、色麻町
各自治体から合計31台。それにご協力頂いた宮城乳運の大型タンクローリー車2台。
自衛隊の5トン水槽車5台。1トン水槽車5台。
困った時の神頼み、ではないのですが、いつもの心強い助っ人、市内の水道指定店会の皆さん。
実に多くの方々のご協力を頂いております。皆さん、お忙しい中駆けつけて頂きまして本当にありがとうございます。
断水に備えて、高台にある名取が丘地区には9ヶ所の給水ポイントを設けました。
広域水道からの送水は、7日午後4時にストップしていますが、岩沢水系の水は、岩沢にある巨大な貯水槽に一旦貯めて、そこから送水しているため、すぐには断水が起きません。
よく、「いつから断水するのか?」 とご質問を頂きますが、貯水槽の水がいつ無くなるかは、市民の皆さんの水の使い方次第なのです。
飲み水、炊事だけに水道水を使って頂けば、相当長く持ちます。
水道が出るからと、入浴に使われると、あっという間に無くなり、断水します。
名取市では、断水に備えて準備を整えておりました。
多賀城駐屯地の第22普通科連隊の皆さんです。
このほか、山形県の神町駐屯地からも応援にきて頂いております。
お陰さまで、夕方までは断水せずにすみ、各ポイントとも開店休業の状態でした。
ごくたまに水をもらいに来る方がおり、それに対応してもらっていました。
岩沢水系の貯水槽は午後6時30分ころからバルブを閉めて、仙台からの送水管に切り替えました。
岩沢水系は直径900mmの送水管。仙台からは300mmで来ています。断面流量は9分の1に。
当然、水圧は下がり、高台では徐々に断水が始まります。
当初、名取が丘の端末で3kg/cm2 あった水圧が午後7時過ぎには2kgになり、それが0.8に下がり、午後8時すぎには0になり、場所によって断水が始まりました。
5月8日は午後9時まで給水活動を行いました。
お世話様でした。
5月9日は午前10時から各給水ポイントで給水を行う予定です。
今回の事故は、自然災害ではありませんが、突発的にやってくる災害時にはどれほど大変な状況になるのか、その恐ろしさが想像できます。
復旧工事も、現場の状況次第では工事期間が伸びる心配もあります。状況が不確定で流動的である、ということを是非ご理解ください。
充分満足のいく対応が取れない場面もあろうかと思われますが、それぞれの立場で精一杯の努力をしておりますので、対応方よろしくお願いいたします。
2008年05月07日
仙南・仙塩広域水道漏水事故
七ヶ宿ダムを水源とする宮城県の仙南・仙塩広域水道の直径900ミリ本管から分岐している泥吐き管に亀裂が入り、毎時400トン以上の漏水が続いております。場所は、柴田町との市境に近い岩沼の南長谷。
名取市では早速、対策本部を立ち上げ対応に当たっております。
水道事業所では、職員総出で対策に追われています。
名取市では大きく分けて3つの水系から取水しておりますが、今回の事故で影響を受けるエリアを拾い出し、補完策を練っております。
影響を出来るだけ押さえ、それでも断水する地域への対策を立てております。
影響を受ける地域の皆さんへの広報ちらしを、出来るだけ分かりやすく伝えるために、知恵をしぼっているところです。
原稿は、再度チェックのうえ、早速印刷機をまわしてちらしを作っています。
出来た順に、影響を受ける各地区の区長さんに送付し、毎戸に配付してもらいました。
断水は、復旧工事に使う部品の到着待ちで、5月7日午後4時から送水を止めて、復旧作業に取りかかる予定となっております。
連休期間中ですが、断水地域への飲料水確保のために、各部課長を招集して対策本部会議で対策を検討しているところです。日本水道協会経由で、周辺の自治体から給水車など30チームほど、その他自衛隊や、大型タンクローリーを貸してくれる業者などにも応援要請をしております。
断水地域には、各所に給水ポイントを設け、また、独居老人や高齢者世帯など、いわゆる災害弱者と呼ばれる方々へは、事前に飲料水を配付する準備もしております。
毎時420トンの水が隣の水路に流れ出しております。
なにせ14kg/cm2という高圧で送っている送水管からの漏水ですので、半端な量ではありません。
この農道の地下6メートルほどのところに直径900ミリの本管が埋設されております。
復旧工事のために鋼矢板を14メートル打ち込んで土留めの準備をしております。
矢板で四角に囲んだ中で漏水しています。
ウェルポイント工法という地下水をくみ上げて水位を下げる工法です。
矢板の周囲にあるこの管に、地下深く縦に何本も埋めた吸水管をつなぎ、真空ポンプを使って水を汲み上げます。
いずれ、5月7日午後4時に送水を止めたうえで、地下6mまで掘らないうちは詳細がわかりません。
大型連休を返上して復旧工事の準備に努めて頂いている土木業者の皆さん、ご苦労さまです。
名取市では、出来るだけの手はずは整えておりますが、市民の皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
なお、詳しくは名取市のホームページをご覧下さい。トップページの新着情報で情報提供しております。





























