2006年02月27日

がん闘病記 その8 入院

「H10.11.12(木).上咽頭がん4期の告知」

11月18日(水)いよいよ入院の日。朝に仕事の関係で関連する各部署に連絡を取り、今後のことについて依頼を済ませる。
10時に大学病院で入院手続き。最初に血液検査と尿検査。その後、院内の食堂で遅い朝食をとる。大学病院の建物は相当に年期が入っている。その建物が持つ陰鬱さと、頭にこびり付いて離れない、その昔知人が入院していた頃の看護婦さんら職員の態度の横柄さが思い出され、ちょっと憂鬱な気分に襲われる。

入院当日敷地の奥にある古い西病棟の耳鼻科のフロア767号室に入院が決まりました。
担当の看護婦(当時はまだ看護婦さんでした)さんが入院に関する説明をしてくれます。
これが、素晴らしい美人さん。そして、何とも言えぬ気だての良さと優しさが表情・仕草ににじみ出てくる。小鳥がさえずるように、優しく丁寧に入院中の諸々について説明してくれます。ただ、何を説明してくれたのか、今は全く記憶にありません。ただただ、その可愛らしさに見とれていました。「入院生活もまんざら悪くもないもんだ」つくづくそう思いました。本当に出会いというのは大切です。たったこれだけで、大学病院に対するイメージがすっかり変わってしまいました。

その後、洲崎グループの一人、女医の高橋千穂さんが診察してくれました。ファイバースコープで患部の写真撮影。この耳鼻科で使っているファイバースコープ、最近は私もベテランになり詳しくなりましたが、この時はまだ新米でした。私の鼻孔は一般平均よりも相当に狭い。ファーバーがスムーズに入っていきません。このファイバーには太さがいろいろあり、一番細いものですと難なく入ります。ただ、この高橋女医が持ってきたのは普通サイズ。キシロカインという局部麻酔のスプレーはかけたものの、なかなか入らない。どうしても教授の下へ画像を届けなくてはと、無理矢理ねじ込む。それを涙を流しながら堪える。相手が若い女医さんなもので、何とかしてあげたいと思うが、こちらはじっと堪えるだけ。やがて、鼻孔は血だらけになってしまいました。「わー、どうしよう。たいへーん。教授の患者さんをこんなにしてしまって。私、怒られてしまう。どうしよう。」気の毒なほど慌てている。ま、写真は撮ったし、しょうがない。
「大丈夫、心配しないで」
ということで、どっちが患者かわからないような入院生活が始まりました。

isoo_sasaki at 00:18 │Comments(0)がん闘病記 

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